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【弁護士 小倉康平の悩み事解決ファイル No2】

親不幸な兄への遺産分けに困惑


 親の言うことを聞かず、東京で暮らしていた兄が最近、

 遺産分けを申し出てきました。

 生前、父親は「あんな親不孝者に財産はやらん」と言っていました。

 どうすればよいのでしょう。

                                  (28歳)



 はい、お答えします。

 お父さんが生前から

 「あんな親不孝者に財産はやらん」と言っていたとしても、そのことが書かれている
遺言書

 ない限り、あなたとお兄さんの法定相続分は、お母さんが先に他界されているとして、

 
同じ2分の1ずつということになります。

 と、ここまでは、みなさんご存知なのではないでしょうか?

 

 大切なのはここからです。

 例えば、

 「お兄さんだけが東京での生計の資本として、お父さんから200万円の
生前贈与を受けていた

 というような場合には、お兄さんは
特別受益者として、その相続分は減額されることに

 なります。

 仮にお父さんが
死亡時に1000万円の財産を持っていたとしたら普通でしたら、

 2分の1ずつなので、お兄さんが500万円、あなたが500万円となりますが、
 
 お兄さんは200万円を生前贈与としてもらっていたので、

 お父さんの財産が1000万円+200万円の
1200万円とみなされます。


 ここで2分の1ずつにするので600万円ずつですね。


 しかし、お兄さんは200万円もらっていたので、お兄さんの相続分の600万円から200万円引いた

 400万円がお兄さんのものになり、


 実質のお父さんの財産である1000万円-400万円(お兄さんの相続分)の600万円が

 あなたのものになることも考えられます。

 また、あなたがお父さんの職業を継いで、長年お父さんのもので働き、その間無報酬または

 これに近い状態で、お父さんの財産の維持・増加に協力してきて1000万円の財産が

 残ったような場合には、あなたの
寄与分(きよぶん)を認めてもらい、

 それだけお兄さんより相続分は多くなります。

 以上の点を頭に入れて、お兄さんと協議してみて下さい。






 寄与分とは・・・

 被相続人(亡くなった方)
の財産の維持または形成に寄与したものがある場合、
 寄与者の相続分に寄与分を加えたものを、そのものの相続分とすることによって、
 共同相続人間の実質的均衡を図るために設けられた制度なのです。

@家業従事型
  無報酬またはこれに近い状態で家業に従事し、相続財産の維持または増加に寄与した場合

A金銭出資型
  他の職業に従事して得た収入または持参金等を提供して被相続人の財産の増加に寄与し、
  または借金の返済等により被相続人の財産の維持に寄与した場合

B扶養型
  他の職業に従事して得た収入等を提供して、被相続人の生活費をまかない、
  遺産の維持に寄与した場合

C療養看護型
  被相続人の療養看護を行い、看護費用の支出を避けることにより被相続人の
  財産の維持に寄与した場合

D財産管理型
  被相続人の財産管理を行い、被相続人が管理費用の支出を免れるなどにより、
  被相続人の財産の維持に寄与した場合




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